2018.7.6

澤井康生弁護士が解説した離婚に基づく財産分与の記事がヤフーニュースで配信されました。

離婚検討中の妻は必読。専業主婦の妻、離婚したら実際、いくらもらえる?

7/5(木) 11:10配信

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仕事でモヤモヤ、夫にモヤモヤ、人間関係でモヤモヤ……日々起こる「これってちょっとおかしくない?」の問題をどう考え、どう振る舞えばよいんでしょう? もしかしたら、法律を味方にすれば少しだけ生きやすくできるかも! でも、法律用語は難しいし知識もない……。そこで、日々の困りごとを弁護士の澤井康生先生と一緒にミレニアル女子目線で考えます。
今回のテーマは、「夫(お金持ち)と結婚後短期間で別れる場合、財産はいくらもらえる?」です。

ワイン会仲間であるA子(年収数千万円のベンチャー企業家の夫との離婚を考え中)とB子(バツイチ、昨年医師で高額所得者の夫との離婚を経験)。パーティー中、2人の会話はもっぱら…。

お金持ちの夫と離婚したら、財産はいくらもらえる?

B子:A子、お久しぶり。

A子:あら、お久しぶり。B子は離婚してから自由に飲めてうらやましいわね。

B子:A子はベンチャー企業を設立した勝ち組の夫をゲットしたんだから、そっちの方がいいじゃないのよ。

A子:でもね、勝ち組だとプライド高いから家でもケンカしてばかりなのよ、今流行りのモラハラっていうやつ? 何かにつけうるさいから、もううんざり! 最近は離婚も考えているのよね……。

B子:えー、まだ結婚して1年ちょっとしか経ってないじゃない!?

A子:でも、どうせ離婚するなら早めにすっきり別れたほうがいいかなとも思って。あとは、別れるときにいくらもらえるかが問題なのよね。

B子:私も夫と離婚するとき裁判所でもめたわよ。お互い弁護士つけて大変だったわ。

A子:「離婚による財産分与」って言うんだっけ? どれくらいもらえるのかな?

妻が専業主婦の「財産分与」の割合は?

B子:うちは夫が医者でいくつか病院を経営していて、夫名義の財産は全部で3億ちょっとあったのよ。弁護士さんが言っていたんだけど、最近の裁判所は、夫が働いて妻が主婦で家事をやっている場合でも、財産分与の割合は5割は認めてくれることが多いんだって。

A子:じゃあ、半分の1億5000万円はもらえたの?

B子:これも弁護士さんが言ってたんだけど、夫がサラリーマンとかじゃなくて医者とか経営者とかスポーツ選手とか特殊な技能があって高額収入を生み出している場合は、単純に半分半分にはしてくれないの。妻の取り分は3割とか4割に減らされることもあるんだって。
要は、「妻の家事労働が夫の高収入にどこまで貢献しているのか」っていう貢献度の話らしいよ。

A子:それでB子は最終的にはいくらもらえたの?

B子:旦那は結婚前から医師免許をもっていて、これが高収入のもとになっているから、私の貢献度は低いと主張してきたわ。私の方は家事や育児も全部やって病院の経理もやっていたから、かなり貢献したと反論したの。
高等裁判所まで争ったんだけど、判決は旦那が6割、私が4割だったのよ。
(※注:大阪高裁平成26年3月13日判決を簡略化しています)

A子:そうだったんだ。うちも夫は結婚する前から起業しているの。もともと相当稼いでいたからな、「私の貢献度は低い」って絶対に主張してくるだろうなぁ。

B子:それから、結婚する前から持っていた財産は「特有財産」とかいって、財産分与の対象にはならないんだってさ。

A子:じゃあ私の場合は、結婚後に旦那が稼いだ財産の4割とか5割ということなのね?

奥さんの取り分が5%だったケースも

B子:基本的にはそういう考え方ね。でも最終的には、旦那さんの財産がどの程度かにもよるみたいだよ。弁護士さんが言っていたけど、過去に旦那の財産が220億円もあった事件があって、その事件では奥さんの取り分は約5%で10億円だったんですって。
(※東京地裁平成15年9月26日判決を簡略化しています)

A子:え~!たったの5%? それひどくない?

B子:でも5%といっても10億円だからね。

A子:あ、そっか。金額で考えれば十分すぎる額だね。

B子:A子の場合は旦那の稼ぎがかなり多くて婚姻期間も短いから単純ではないかも。一度、弁護士さんに相談したほうがいいかもよ?

A子:うん、早めに相談してみるね。ありがとう。

澤井 康生(さわい・やすお)

元警察官僚、警視庁刑事を経て旧司法試験合格。弁護士でありながらMBAも取得し現在は企業法務、一般民事事件、家事事件、刑事事件などを手がける傍ら東京簡易裁判所非常勤裁判官、東京税理士会インハウスロイヤー(非常勤)も歴任。公認不正検査士の資格も有し企業不祥事が起きた場合の第三者委員会の経験も豊富、その他テレビ・ラジオ等の出演も多く幅広い分野で活躍。東京、大阪に拠点を有する弁護士法人海星事務所のパートナー。代表著書『捜査本部というすごい仕組み』(マイナビ新書)など。
事務所名 : 弁護士法人海星事務所東京事務所( https://www.kaisei-gr.jp/partners.html )
弁護士ドットコムプロフィール(https://www.bengo4.com/tokyo/a_13103/l_127519/)

文・監修:澤井康生

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