2019.7.16

澤井弁護士が「離婚するする詐欺の慰謝料」について解説した記事がヤフーニュースで配信されました。

「妻と別れてお前と結婚する」って言葉を信じたのに…「離婚するする詐欺」の慰謝料はいくら?

(telling, 7/12(金) 20:11配信)

 

そのモヤモヤ、法律を味方にすれば少しだけ生きやすくできるかも!

日々の困りごとを弁護士の澤井康生先生が、ミレニアル女子目線で易しく解説します。

今回のテーマは、不倫相手からの「妻と別れて君と結婚する」という約束を反故にされてしまった時、慰謝料を請求できるかについて。

最近の裁判例をもとに考えます。

 

A子はMM商事経理部主任、B子法務部主任。

 

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B子:A子、お疲れ様。

 

A子:B子さん、お疲れ様、実はちょっと相談したいことがあって。

 

B子:その顔はまた恋愛トラブルね? 今度はどうしたの?

 

A子:今回は私じゃなくて私の部下のD子ちゃんのことなのよ。

 

B子:D子ちゃんて大人しくてかわいい子よね。何があったの?

 

A子:実はD子ちゃん、立ち飲み屋でナンパしてきた男と付き合い始めたの。最初はその男、独身だって言っていたのよ。でも深い関係になってから既婚者で奥さんがいると告白されたのよ。

 

B子:そういう関係になってから告白するなんてずるい男ね。

 

A子:でも、D子ちゃんはその男から「奥さんと離婚してD子ちゃんと結婚するから待っててくれ」と言われて、半年くらい交際していたのよ。

 

B子:うんうん、それで最後はどうなったの?

 

A子:最後までその男は奥さんと離婚しなかったのよ。どうも最初から離婚する気はなくて、D子ちゃんとはカラダ目当てで交際していたみたいなのよ。

 

B子:離婚するする詐欺ね。あんなかわいいD子ちゃんをもてあそぶなんて許せないわね!

 

A子:そうでしょ、だから私もD子ちゃんにその男に慰謝料を請求してやれってアドバイスしたのよ。

 

B子:そうね。A子にしては正しい判断ね。

 

A子:でもD子には心配があるらしいの。最初は確かにその男のことを独身だと思っていたけど、既婚者であると告白されてからは不倫状態だって認識していたから、慰謝料なんて請求できるのかっていうことなのよ。

 

B子:確かに最初から最後まで独身だと騙されていたならともかく、途中からはその男が既婚者と知って自分の意思で不倫していたわけだからね。

 

A子:そうなのよ、だからこういう場合でも相手の男に慰謝料が請求できるのか、B子に教えてもらいたかったのよ。

 

B子:実は以前、同じような事件があったの。裁判所は「被告の行為は原告に被告が独身であると思わせ性交渉を持ち、その後は妻と離婚して原告と結婚すると信じさせて交際を継続させたものであり、原告の性的自由を侵害するものであり、不法行為を構成するものというべきである」と判定して、慰謝料請求が認められたのよ(東京地裁平成30年1月19日判決を簡略化しています)。

 

A子:よかった~。性的自由の侵害ということで慰謝料請求できるのね。ちなみに不倫だと知って自分の意思で交際していた点は、やはり不利に評価されちゃうのかしら?

 

B子:そうね。さっきの裁判例でも「原告は被告が既婚者であることを認識しながら自分の意思で交際を継続した」といった事情も考慮して、慰謝料の金額は20万円とされたのよ。

 

A子:最初から最後まで独身だと騙されていた場合よりは少なくなっちゃうのね。

 

B子:不倫と知って交際を継続していた以上は自分でもリスクを取れってことかしら。

 

A子:とにかくありがとう、D子ちゃんにも教えてあげるわ。

 

B子:A子、たまには飲みに行こうよ。

 

A子:いいわよ、じゃあ、D子ちゃんがナンパされたっていう立ち飲み屋に行きましょう♪

 

B子:A子ったら(笑)

 

文:澤井康生

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